父を思う心がネコ太郎の隠れた力を解放した。
果たしてネコ太郎は、そして父はどうなるのか?  次回に続く。



ツムジくんの事。その1



きっとこの「悪性リンパ腫」という病魔に侵されなければ、ツムジくんは20年以上生きていただろうと、そう思うぐらい病気一つせず、とても元気な子でした。

始まりは今年の3月初めの頃でした。

3月、まだ体重は5キロを超えていました。

よく下痢をするようになり、声もかすれるようになりました。

何時も僕達とよくおしゃべりをしていたけれど、その鳴声がで出ません。
それでもツムジくんは口をパクパクさせ、かすれた声で僕達に一生懸命話しかけてきました。

「風邪でもひたのかな?」と思ったけれど、食欲も有り元気そうなので病院には連れて行きませんでした。それはツムジくんがとても怖がりで病院に連れて行くこと自体が大きなストレスとなるからです。

元気だけれど相変わらず下痢の方は止まりません。

僕達はビオフェルミンを飲ませたりヨーグルトを与えてみたりして様子を見ていましたが下痢は止まりませんでした。

瞬膜が出て腫れも有りました。
体重も1キロほど減って来たので念のため、5月2日に獣医さんに連れて行く事にしました。

何となく元気が無く、ほほのあたりが痩せて見えます。
この頃の体重は4キロを切るようになってきました。

腎臓の値が高い他は特に異常が有りませんでした。瞬膜の腫れも有り目薬を処方してもらい、下痢止めの注射もしてもらいました。

徐々に瞬膜の腫れが大きくなってきました。

先生が「瞬膜の腫れがちょっと気になりますね」と言ったのが妙に気になりネットで調べると「チェリーアイ」という病気とその他に「悪性リンパ腫」と言う病名が出てきました。

「チェリーアイ」は手術をしなければいけないけれど命にかかわる病気ではありませんでしたが「悪性リンパ腫」はいずれは死に至る致死率の高い病気でした。

僕達は決められたとおりに目薬をツムジくんに点しましたが瞬膜の腫れは赤く肉が盛ってくるほどになりました。

1週間後ツムジくんを獣医さんに連れて行きました。

「先生これはチェリーアイでしょうか?」

僕は恐る恐る聞いてみました。

チェリーアイではありません腫瘍です」ときっぱり否定されてしまいました。

「まだ、悪性と決まったわけではないですし、とにかく手術をして病理検査にまわさないと、今日お預かりして手術をしますね、夕方に引き取りに来てください」

「高齢ですけど大丈夫ですか?」

「ええ簡単な手術なので身体にはそんなに負担はかかりませんから、安心してください」

先生のその言葉を聞いて、僕達は少し安心したのでした。

手術前にベランダでくつろぐ、ツムジくんあまぐり君プリッツエル王子の3ニャンたち。






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