都会に住んでいるとクマに襲われる恐怖なんて無に等しい。時々東北地方や北海道付近でクマの被害に遭った人の話がTVで出るが「大変なんだなー」とは思っても身に迫る恐怖感はあまり無い。

ところがだ。こんな平和な状態でカナダのロッキー山脈へ行ったからとんでもない事になった。

2005年7月中旬

その日は朝からお天気も良く、ハイキング日和り。私と友人Mさんはロッキー山脈に咲きそろう花を楽しもうと、朝からルンルンだった。手作り弁当を持ち手にはジュース。

履きなれたズックを履いて、いざ出発!と、その前にユースホステルのお兄さんに「どの道を行けば楽しくルイーズ湖に着くの」と質問。するとお兄さんは、軽い調子で「うん、この道を行って山を突っ切って下ればすぐだよ。ハブ・ア・ナイスデーイ!」と言って教えてくれた。

私達はすっかりいい気持ち、こんな素敵な日ってあるかなあ~!一日中ハイキングしていてもいいんだよ。それも行き先が憧れのロッキー山脈ときている。