カナダ、ロッキー山脈のクマ騒動(その8)
「カラカラ」「ガラガラ」「ガラガラ~~ッ」パニック状態で必要以上にビンを振ると一体どうなるか‥‥「バッシーーン!!!」ビンは、助かると思った私達の希望と共に砕け散った。そして私達を守ってくれる物は何も無くなった。
「あーこれでおしまいだーーッ」でも私はあきらめなかった。
「音がだめなら声だ。声を出さなくては、声を!」そう心が叫ぶ。しかし出ない。こんな事はかつて一度も無かった。友人Mさんをつついて「う、う、歌おう!」とやっと言えたが、彼女もまた緊張のあまり、声が出ないのである。首だけ振って私に合図している。
「あッ、あッ、あッ、ある~日‥‥もッ、もッ、森の中~‥‥クッ、クッ、クマさんに~出会った~‥‥」
二人で歌える共通の歌が、これでは余りにも悲しすぎる。しかも緊張で、途中までしか思い出せずこればっかりを繰り返すしかなかった。
数日前に息子から久し振りにメールが来ました。
8月中旬にシカゴを訪問して良いか?との事。
勿論大歓迎。
もう一度バンフに行こうか?と相談しています。
忙しい仕事を忘れ、親父と一緒に過ごそうかと言う思いやりに感謝します。
でも、いい娘を早く見つけて欲しい。
本当はそっちの方が嬉しいのですが、期待するほうが無理のようです。
カナディアンロッキーでは熊さんに遭遇しないことを願っています。
by bunnkataisi (2007-06-17 14:14)